紅茶の消費量が多いほど糖尿病有病率減少
2012年1月14日|栄養管理士コラム
今回は紅茶の摂取量と糖尿病発症との関連についてです。第21回世界糖尿病会議(2011年12月開催ドバイにて)で発表された興味深い研究結果についてご紹介いたします。
今回の研究は、ユーロモニター社が実施した国際貿易調査のデータを利用し、世界50カ国の一人当たりの紅茶の消費量を推定し、疾病の疫学データはWHOのデータを用い、5つの重要な疾患(がん、糖尿病、心血管疾患、感染症(結核、HIV)、糖尿病)発症との関連について検討しました。解析の結果、紅茶の一日の摂取量と糖尿病発症との関係が負の関係にあり、一日の紅茶摂取量が多い国ほど糖尿病発症率が低いことがわかりました(その他4つの疾患発症については、紅茶消費量との相関なし)。今回の研究結果では、紅茶の摂取量と糖尿病発症との因果関係については言及できませんが、動物モデルの研究では、紅茶の高血糖抑制作用が報告されています。また、紅茶に多く含まれるテアフラビンには腸管における糖吸収の抑制作用が、フラボノイドには抗肥満効果が報告されていることから、これらの成分を通じて糖尿病発症抑制に寄与した可能性が考えられています。ふだん何気なく飲んでいる嗜好品で(最近は脂肪燃焼効果をうたったお茶を意識的に飲んでいる方も増加中?)、健康効果があるのなら嬉しいものですね。


